夏前の花壇で
それらしい雨の日が一週間もあったでしょうか? 今年の梅雨はあっさりと明けてしまって、降り注ぐような夏空です。
オオバギボウシやヤマユリが咲いたりすれば、これで夏本番!となるのでしょうが、植物たちもまだ準備がなかったようで(かといってあわてるような様子もないのですが)、いつもの夏よりは初々しく、柔らかなように見えるのです。
公園の大きな花壇も、まだ夏の植え替えがこれからで、枯れ草と、花が混在し、ラベンダーの中にチガヤが出て、クマバチもミツバチもいっしょで、無秩序で美しく、楽し気です。どうも僕はこういう束縛の無い世界が好きなのでしょうか?
「あなたといると、毎日が夏休みみたいよ」そう言われたことが何度かあります。いい意味なのか、悪いのか? みんながやりたいだけやれて、想定外のこともいあっぱいあって、見たことがないような事が起こる時、僕はここぞとばかりにいきいきしてしまうのです。
本当は、季節が、まったく暦の通りなんて年はないのです。いつもどこか暑すぎたり寒すぎたり、雨が降ったり、降らなかったり、何かある。だからみんな季節を気にする。
次の素晴らしい出来事を待ち望む。それでこの世界に生きる喜びを、いっそうに感じるのです。