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365日のJournal

8月

august
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nature

August, 2021

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不器用なつる

 

 つる植物が好きで、山道を歩いていても、ついつい写真を撮ってしまいます。
 家にも母が植えたモッコウバラ、ジャスミン、山葡萄、ノウゼンカズラと、いろいろあり、それで家のあちこちが包まれています。母は庭木が太く、高くなるのを恐れていましたから扱いやすいと思っていたふしもあります。僕は定型を持たない自由さ、あやうさのようなものに惹かれるようです。

 しっかりと他の木に抱き着き、時には覆いつくしてしまったりするのは、あまり好きではありません。つるが最初に手を伸ばし、何かにつかまろうとする様が好きです。そしてそのやり方は、種によって様々なのです。

 サルトリイバラのつるの先は、内側に鍵のように曲がっていて、風にゆられて何かに引っ掛かります。キヅタには吸盤のようなものがあり、吸い付くことができます。

 ウリ科のつるはなんだか不器用で、伸びた先で、何か刺激があると丸まってつかまろうとするのでしょうか? うまくつかまることができず、自分自身の一部にからみ、そこからまた手を伸ばそうとする。畑のキュウリなら助けてもらえるのでしょうが、自然の中ではなかなかたいへん。でもこれが本当なんだろうなと、見るほどに可愛く思えてしまいます。

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nature

August, 2019

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ぼくナナフシだから

 

 ナナフシの幼虫が草の上でじっとしています。じっとしている時は前脚をぴんと伸ばして、細い枝のふりをしています。脚を頭の脇にぴたっと揃えるために、脚の付け根が頭の形にまるくカーブしています。こういう進化というのはどうやったらできるのか? とても不思議です。
 ちょっかいを出すと仕方なく動きだします。少し動いて葉っぱや枝の端っこで、また手足を伸ばします。真ん中は嫌い、端っこが好きなのです。

 野外で出会うときはたいていじっとしていますが、飼えば食事の様子も観察しやすいです。コナラの葉などをよく食べて小さな糞をいっぱいします。この糞の中に、同じくらいの大きさの卵が混じっています。形がおもしろいので観察すると楽しいのです。ナナフシの糞は植物繊維の塊で、ぜんぜん臭くありません。集めて乾かせばお香とか、お茶になるかもしれません。

 卵はとても硬いです。ナナフシが鳥に食べられてしまっても、卵は消化されず、鳥の糞の中から孵化することもあるそうです。そんな生き物ほかにいるのでしょうか?(いるのでしょうね!)

 ナナフシの赤ちゃんは透き通る体に、頭の横のストライプがかわいいですね。大人は、手足を伸ばせば鉛筆くらいの長さになります。

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