落ち葉の霜
12月は子どもたちと、さんざん落ち葉で遊びました。
小さな山の脇にいっぱい落ち葉をためて、雨の日はシートをかけておきます。そうするといつもサクサクで、何も言わなくても子供たちは小山を滑り降り、落ち葉のプールに飛び込みます。
1月になってシートをかけるのをやめた落ち葉にうっすら霜が降りていた。ああなんて美しい!と、思わず足を止めたのです。
12月は子どもたちと、さんざん落ち葉で遊びました。
小さな山の脇にいっぱい落ち葉をためて、雨の日はシートをかけておきます。そうするといつもサクサクで、何も言わなくても子供たちは小山を滑り降り、落ち葉のプールに飛び込みます。
1月になってシートをかけるのをやめた落ち葉にうっすら霜が降りていた。ああなんて美しい!と、思わず足を止めたのです。
4月になれば一気に木々が芽吹き、淡い緑色の小さな葉で森は埋め尽くされていきます。そこに山桜のピンクが入り、針葉樹の黒い三角が入り、一年で最も美しい「清明」の風景となります。
「清明」は二十四節季の一つで、「清らかな雨で、木々の姿が明らかになる」とされる二週間。夏にはほとんどの木が濃い緑となりますが、この芽吹きの季節にはそれぞれの樹種で個性的な色合いがありますから、森林の豊かさ、樹種の多様性が一目で分かる季節というわけです。
僕の住む東京西部では、つい50年前まで、人が住む近くにコナラ、クヌギの森を造り、そこから薪を得て燃料としていました。今でも残っている森で一番多いのはコナラの木です。
このコナラの若芽には、白い毛がたくさん生えています。春の光で銀色のように光ります。この「ぎんみどり」が一番多い森が、僕の原風景、武蔵野の雑木林です。
淡い緑が、透き通るように光る森が、いつまでもここにあってほしいと思っています。