にわとりの呼び鈴
リメイクの呼び鈴テキストはいります。ダミーですうちにはもう20年も使っているブリキのポストがあります。それがだいぶ古びてきたので、色を塗ることにしました。表札がわりに大きく名前と住所を入れれば、宅急便屋さんも助かるでしょう。
僕は切絵が好きで、仕事でも遊びでも時々やります。絵といっしょに文字も切ることが多いです。描くよりは面倒で時間もかかりますが、味があっていいのです。スッと切ったスピード感も、ペンとは違うものがある。
ブリキのポストに切絵を張るわけにはいきませんので、紙を切って型を作り、これをポストに張ってスプレーで塗装します。文字を切り抜いた紙を張ってスプレーを吹けば、文字のところだけ色が付きます。
しかし全体の色が古びた感じなので、逆に切り抜いた文字を貼り付けてスプレーし、乾いてから文字をはがします。そうすると全体が塗装されて、文字だけがブリキの地の色で浮かび上がるというわけです。
全体を塗装して文字を筆で書くというのが普通なのでしょうが、それだと僕の場合は字がヘタすぎて嫌になってしまうでしょう。切り抜いた字ならヘタでも、がんばって切った感じがするし、実際のところスイスイはやれないぶん、少しずつバランスを見てやりますので、悪い感じにはなりません。全行程、一時間ほどで完成。凝り過ぎたことをやるよりも、このくらいライトな感じが好きですね。